女神の玩具

彼女の夜の御世話係

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「さあ、研修の始まりよ」

綾香さんはソファに腰掛けると、そう命じた。

僕はごくりと息を飲みこみ、彼女の足元にひざまづいた。

瀟洒な革のパンプスを、うやうやしく脱がすと、ストッキングに包まれた素足が眩しかった。

口付けしたい衝動を必死で押さえて、僕はマッサージを始めた。

つま先、土踏まず、アキレス腱、ふくらはぎ。彼女の悩ましい脚を、僕は入念に手入れしていく。

「よく練習して来てるわね」

当然だ。美しい女性にかしづいて、身の周りの世話をするなんて、僕が長年、夢に描いてきたものだった。

僕がアルバイトを探していたら、学校の友人から、綾香さんを紹介された。

タイトスーツを隙なく着こなす美貌の女性実業家に、僕はひと目で恋に落ちた。

前の旦那とは、離婚したばかりで、世話をしてくれる男の子を探しているという。

なかなかぴったりの人材がいないということだった。

「気持ち良かったわ。じゃあ足はそのくらいで、次はどうするのか覚えてるかしら?」

大人の女性の余裕なのか、こちらを気遣いながらも、指示はしっかりと出してくれた。

「はい、失礼します」

上着を脱がして、皺にならないようにハンガーに掛ける。

スカートも、アクセサリーも、ストッキングも、次々に脱がしていくと、レースの下着姿の綾香さんが残った。

柔らかいソファに寝ころぶ綾香さんの肢体が、僕には眩しすぎた。

痛いほどいきり立った僕の股間を、綾香さんはちらりと一瞥して、くすりと笑った。僕は耳がかっと燃えるのを感じた。

仕事ではなかったら、いますぐに綾香さんにせがんで、股間の熱い欲望を満たしてほしかった。

息を荒げながら、僕は懸命に夜のお世話をした。

綾香さんの素肌に香油を垂らし、手のひらを使って擦りこんだ。

愛撫に合わせて、彼女の呼吸が、すこしづつ乱れていった。

忙しい毎日で溜まった疲れを、僕の指先でほぐしてあげたかった。

「あ、うん、そこよ。いい子ね」

我慢できずに、ついに綾香さんは声をあげた。

彼女を歓ばせていると思うだけで、全身にぞくぞくと快感が走った。

「合格よ。明日から毎晩、あたしの部屋に来てちょうだい」

綾香さんは告げた。

「それと、今日のご褒美をあげるから、裸になりなさい。正座をして、両手を後ろで組みなさい」

僕はためらいながらも、彼女の命令に従った。

彼女は足先を伸ばすと、僕のペニスをさっと撫であげた。

ほんのかすかな刺激だけで、限界を越えた僕のペニスは、白い歓びの液体を、天井に向けてどくどくと噴きあげていた。

「うふふ。ちゃんと掃除して帰ってね」

快感の余韻のなかで、綾香さんの得意笑いが響いた。

<了>